この体験談でわかること
せどりは比較的に簡単に始められて、それでいてうまくいけばまとまった収益を確保できる今でも人気の事業です。仕入れのスキルと販売先のノウハウが身につけば格好の副業となることもあり、盛り上がりが衰える様子はありません。
今回の体験者のみのるさんも書籍や玩具の仕入れ・転売を主な生計とされており、順風満帆な事業展開をしている矢先の税務調査でした。
体験者様の詳細
体験者様ニックネーム:みのるさん
調査時の業務形態: 中古書籍や玩具の転売を主な収入源とする個人事業。売上は主にオンラインマーケットプレイスを通じて得られ、その金額は月に約50万円程度。売上原価として仕入れ代金、そのほか細々した諸経費がある状態
確定申告の状況:顧問税理士がついており、確定申告は委任していた
突然の税務調査通知、その時の心境とは?
税務調査依頼の通知とその時の心境
みのるさん、体験談をお寄せいただき有難うございます。改めて当時を振り返り、税務調査依頼が来た際のシチュエーションとその時の心境はどんなものでしたか?
あんまり振り返りたくは無いのですが…税務調査依頼が来たのは、ちょうど午前中に書籍の仕入れをして帰宅した直後のことでした。
電話が鳴り、税務署からの連絡だとわかった瞬間、心臓が一気に高鳴り、手が震えました。
普段から確定申告をきちんと行っているつもりでしたが、「何か見落としがあったのではないか」「重加算税を取られたらどうしよう」といった不安が頭をよぎり、動揺が隠せませんでした。
電話口の担当者は丁寧に説明してくれましたが、その間も心配が募り、冷や汗が止まりませんでした。この突然の出来事に対処するために、まずは気持ちを落ち着け、必要な書類を準備する決意を固めました。
調査依頼直後の不安や懸念点
意外と調査依頼の電話って腰が低いですよね、、それが不気味だったりするんですけど。やりとりがあった直後、何か懸念点があったり、不安な点はありましたか?
最大の懸念点は3年前の売上申告に誤りがあることを自覚していた点でした。
その年度の申告時に、いくつかの取引をうっかり除外してしまい、実際の売上よりも少なく申告してしまった記憶があったのです。
これが税務署に発覚して重加算税が課されるのではないかという恐怖が常に頭の片隅にありました。
また、事業経費の計上についても、一部プライベートな支出を経費として計上してしまったことがあったため、その点も問題視されるのではないかと懸念していました。
これらの問題が発覚すれば、経済的な負担だけでなく、事業の信用にも影響が及ぶ可能性があると感じ、大変不安な気持ちでいっぱいでした。
重加算税の懸念があるのが最も怖いですね、、私も同じ懸念がありました、、その日の夜は寝れましたか?
おっしゃる通りです、なので寝れなかったですね笑。不安な気持ちでいっぱいでした。
調査対象の年度
当初言い渡された調査対象の年度は何年分だったんでしょうか?
当初、税務署からの通知では、過去3年間の決算が調査対象として指定されていました。
具体的には、直近の3期分の確定申告書とそれに関連する帳簿、領収書、契約書などを準備するように指示されました。
しかし、調査の過程でさらに過去の記録にも疑義があることが判明し、調査対象年度が追加されることとなりました。最終的には過去5年間の決算が対象となり、予想以上に広範囲にわたる調査が行われることになりました。
この追加調査により、以前の申告内容をすべて見直し、改めて正確な書類を準備する必要が生じ、かなりの時間と労力を要することとなりました。
この拡大された調査範囲に対処するため、顧問税理士と緊密に連携しながら、必要な情報を整理し直しました。
税務調査の奮闘記
顧問税理士へ連携
なるほど、結果的に、最初は3年分の遡りで、調査の過程で5年に遡られてしまったわけですね、直近このように調査年数が伸びてくる傾向があるみたいですね。税務署員が直接から来た際は、具体的にどのような対応をしたのか教えてください。
税務調査の依頼を受けた直後、まず最初に顧問税理士に連絡を取りました。
長年の顧問契約があったため、税務調査の対応に関しても信頼できると感じていたからです。
税理士に事情を説明し、速やかに対策を立てるよう依頼しました。
税理士からは、すぐに過去の申告書や関連資料を準備するよう指示がありました。
その後、税理士と一緒に必要な書類の整理や確認作業を開始しました。また、過去の経費や売上の明細について再確認し、不備がないかを徹底的にチェックしました。
税務調査に強い専門家のアドバイスを受けることで、少しでも不安を軽減しようと努めました。
時系列での対応
税務調査に強い専門家のアドバイスがあると一気に安心しますよね。その後みのるさんがどのように対応していったのか時系列で教えてください。
顧問税理士との連携を急いだ形ですね。
調査依頼日から3日目:顧問税理士との初回打ち合わせを行い、調査に必要な書類のリストを受け取りました。税理士からは、過去3年間の確定申告書、帳簿、領収書などを準備するよう指示されました。
調査依頼日から7日目:過去の決算資料を集め始めました。特に、領収書や契約書の整理に時間をかけました。いくつかの資料は紛失していたため、その補完作業にも追われました。
調査依頼日から14日目:税理士と再度打ち合わせを行い、集めた資料の確認を行いました。税理士からは、申告内容の整合性や不備の指摘があり、それに基づいて修正作業を進めました。
調査依頼日から21日目:税理士との最終確認を行い、税務調査当日に向けた準備を整えました。最終的な資料のチェックリストを作成し、当日の対応についてもシミュレーションを行いました。
調査準備対応中の心境
調査前の3週間は、どのような心境だったのでしょうか?
顧問税理士との初回打ち合わせでは、心配がピークに達していました。
税理士が冷静に対応策を説明してくれたことで多少安心しましたが、それでも自分が何か大きなミスをしていないかという恐怖は拭えませんでした。
過去の申告書や領収書を見直す際には、少しでもミスがあれば大きな問題になると感じ、非常に緊張していました。
資料を集め始めた際、膨大な書類に圧倒されました。特に、古い領収書や契約書の整理に追われ、一つ一つ確認する作業に時間がかかりました。
紛失していた資料を補完するために、取引先に連絡を取る必要があり、その過程でのコミュニケーションもストレスの原因でした。