【自宅エステサロン経営者の税務調査恐怖体験談!】まさかの急な税務調査訪問で緊張MAX。それでも追徴課税ゼロで乗り越えられた方法とは?

この体験談でわかること
エステサロンを自宅で開業する事例は直近増えてきています。成長市場のため、いつかスキルをつけて独立を…と考えている方も多いのではないでしょうか?晴れて開業した先で様々な困難が待ち伏せしているわけですが、その一つとしては、“税務対応”です。
今回の体験者のビューティーひろこさんはご自宅でエステティック業を営みながら、ご自身でも税務対応を行うマルチプレイヤーでした。そんなビューティーひろこさんにも、恐怖の税務調査を体験することになります。

体験者様の詳細
体験者様ニックネーム:ビューティーひろこさん

売り上げと経費の構造:改装した自宅内でエステティック業を営んでおり、収入はお客様の施術費用となり、月によって異なる。器具や消耗品などは外部から購入している為、外注費として計上。全ての事業を自宅内で行っており家賃がないため、建物自体の減価償却を別途按分して計上

確定申告の状況:開業以来全てご自身で確定申告を行なっていた。

目次

突然の税務調査通知、その時の心境とは?

税務調査依頼の通知とその時の心境

管理人

ビューティーひろこさん、体験談をお寄せいただき有難うございます。感謝します。改めて当時を振り返り、税務調査依頼が来た際のシチュエーションとその時の心境はどんなものでしたか?

ビューティーひろこさん

今まで未経験だったこともあり、あんなに不安と恐怖で冷静さを失いそうになったのは、人生で初めてでしたね……。

自宅を使って個人事業を営んでおり、当日も事前に予約を受けたお客様への作業を行っていました。作業を始めて5分ほど経過したところで、突然電話が。

全く知らない電話番号だったので一度無視したところ、再度連絡が入りました。
気になりながらも新規のお客様の可能性もあったので電話に出たところ、最寄りの税務署からの連絡でした。

特に思い当たるところはなかったので何事か?と思いつつも対応したところ、これからすぐに税務調査を行いたいので訪問しても良いか?という内容でした。
毎年、必ず税務申告は正しく行っているつもりで、この段階ですでに過去5年ほどは経験していました。

こんな出来事は初めてだったので、正直電話では平静を装いつつも「何か申告でミスしてしまったのかな?」と自問自答しながら悩む私。
結局、無碍に断ることもできずその場は了承の返事を伝えました。まだ、対応しているお客様への作業が残っていたので対応しましたが、
既にこの段階で半分以上は心ここにあらず……。 その後、20分ほど接客し無事にお客様を見送った後すぐに、電話連絡があった税務署員の方が訪問されました

正直、お客様が帰宅してすぐに来られたので、まるでタイミングを見計らったかのような正確さに、この段階でも私の心はオロオロするばかり。

ただ、私自身にやましいところは特に思い当たることはなかったので、なんとか冷静に対応することになりましたが、やっぱり最後まで緊張と心の動揺の連続で、大げさかもしれませんが生きた心地がしませんでした

調査依頼直後の不安や懸念点

管理人

様々な体験談を伺っているのですが、当日電話で、当日に税務署員が来る事例、始めて聞きました、、このやりとりがあった直後、何か懸念点があったり、不安な点はありましたか?

ビューティーひろこさん

事業内で頻繁に使用しているいくつかの美容品目をA社という問屋から仕入れていたのですが、実はこの問屋内で故意による粉飾決算が行われていたというトラブルがあり、私自身もそれを知り合い経由で聞いていたので、取引がある私の方にも何か落ち度ややましいことがあるのでは?と疑われてしまったのではないか、という不安が、税務調査を迎えた際に直感で思い当たった懸念でした。

また、事業を始めて8年でしたが、顧問契約を結んでいる税理士などもおらず全ての作業を素人ながら自ら行っていたので、何かミスをした上で脱税やそれに類する点を作ってしまったのでは無いか?という不安もありました。

調査対象の年度

管理人

取引先からの“飛び火”という可能性はたしかに考えるかもしれません、とばっちりですね。当初言い渡された調査対象の年度は何年分だったんでしょうか?

ビューティーひろこさん

税務調査を受けた直前の年度を基準に、遡って5年間の帳簿内容を調査させて欲しい、という内容でした。

当初は直近5年分のみの内容だけ閲覧させて貰えれば良いという発言だったのですが、税務調査が始まった翌日の2日目には、事業を始めた過去8年間全ての帳簿内容を調査対象として閲覧させて欲しい、という事を告げられました。

正直、調査対象が増えるとは想定していなかったので、これを指摘された段階で緊張が最大限になっていたことは言うまでもありませんでした

税務調査の奮闘記

まずは自分で税務署員と対峙

管理人

なるほど、結果的に、最初は5年分の遡りで、調査の過程で8年に遡られてしまったわけですね、そうなると開業以来の前年になりますよね、当時の心労がリアルに伝わります。税務署員が直接から来た際は、具体的にどのような対応をしたのか教えてください。

ビューティーひろこさん

税理士など専門家の力は借りず、税務申告に関する全ての作業を自ら行っていたので、税務署員から依頼される内容に応じて経理帳簿をパソコン画面で閲覧・操作できるようにしたり、全ての取引先企業との伝票や覚え書きなど必要な書類を全て提出する作業に終始していました。

調査が終了した後は、さすがに自分の手で全ての作業を行うことに疲れ切ってしまい、知り合いの経営者に電話で相談をした上で、知り合いが契約している税理士へ紹介の上で相談しました。

時系列での対応

管理人

体験談のリアル感にぞっとします。その後ビューティーひろこさんがどのように対応していったのか時系列で教えてください。

ビューティーひろこさん

当日に税務署員が来てしまったので、 他の方とはちょっと違う感じですが…

調査依頼日当日:税務署員から事前に通告を受けていた内容を中心に、帳簿の提出や質問に対する回答を行うなど、様々な対応を自ら行う

調査依頼日翌日:午後から担当の税務署員が再度来訪し、取引先との帳簿の内容確認などを行う。また、訪問を受ける直前までに、事業をスタートしてから現在までの8年間の帳簿に問題がないか、全てを自ら再チェック。税務調査は前日とこの日の計2日で終了。結果は書面もしくは電話連絡にて行う事をこのときに説明として受ける。

調査依頼日から2日後:顧問弁護士や顧問税理士を持たないことに対するデメリットを痛感し、まずはインターネットなどを活用して情報の検索を行う

調査依頼日から3日後:知り合いの経営者に相談し、税理士を紹介してもらう。当日は仕事が立て込んでいたため、税理士事務所への訪問は翌日以降に持ち越し。

調査依頼日から4日後:事前に連絡をした上で税理士事務所を訪問し、税務相談を受ける。この段階ではまだ契約はせず保留に。契約に備えて全ての決算・経理に関する資料をまとめる

調査依頼日から1週間後:顧問税理士に関する契約を税理士と交わす。また、事前に収拾しておいた資料を全て提出した上で、税務調査を受けない&受け手も問題がない方法について指導を受ける。いくつか問題点になり得る可能性がある点が見受けられたので、修正をこの段階で行う。

調査準備対応中の心境

管理人

調査対応中の1週間は、どのような心境だったのでしょうか?

ビューティーひろこさん

調査を受けた当日は、いろいろな事を考える以前に「特にやましいことはないけれど、もし追徴課税の要求や問題を指摘されたらどうしよう?」と考えてばかりで、正直仕事に手が付きませんでした。急にこられたことも心的負担が増した要因と思います。

ただ、一夜休み翌日にはある程度気持ちも冷静になったので、早速行動を開始することに。

まずは、自らの知識の範囲で問題が存在していないか、事業を始めて以来の全ての資料をチェックすることから始めました。
正直、何もしないよりも行動することである程度気持ちが冷静になれたので、意味がない行動とはいえ自分を落ち着かせ納得させる意味での行動だったのは言うまでも有りません。

2日後には、前日に自らチェックした際には特に問題はなかったのですが、素人判断で考えると後々痛い目を見る可能性があると判断し、情報収集を始めました。
情報収集を通じて、やはり専門家に依頼することの重要性を問う内容ばかりが目に付き、この段階で顧問税理士契約の必要性を実感していました。

知り合いに相談することである程度気持ちも落ち着き、また知り合いから全く面識のない税理士を紹介してもらうことで、この段階でだいぶ気持ちにもゆとりができたのが正直なところです。

ちなみに、この段階までで仕事は全く手に付かず、臨時休業した上で対応したのは謂うまでもありません。

税務調査の詳細とその結果は!?

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